空間インターフェースのブラウザを考える

  • edge撤退とこれからの姿
  • 空間インターフェースの中で、これまでのブラウザ技術を基盤として、デスクトップアプリのように種々のアプリケーションを実行する姿を想像しています
  • なぜブラウザを引き継ぐのか?
    • 1.  既存のインターネット資産が膨大にある
    • 2. 新たに作られるコンテンツも2D的な媒体で十分なものが多いのではないか(少なくとも脳波に直接送るまでは)
    • 3. 誰でも任意のプログラムを公開できインストールしないで実行できる自由なweb
  • 空間インターフェースのブラウザで求められるもの
    • 入力はガラッと変わる
      • 音声で入力される
      • ジェスチャーで入力される
      • コントローラーから入力される
    • アウトプットはタブが解けて個別のアプリケーションになる
      • メニューUIは一新される
      • タブではなくてウィンドウ
      • 6DoFに合わせたレンダリングエンジン
  • 現在から未来へ続く橋
    • chromiumはすでに分離されている
    • タブアプリはネイティブアプリのように振る舞える
    • ヘッドレスブラウザのようにruntimeとして引き継ぎつつ、UIを作り直す
    • WebXR device APIによりブラウザアプリケーションのまま6DoF空間に展開する
    • Missing Parts
  • 空間に解き放たれたブラウザ
  • 参考文献
    • Paul Kinlan氏
    • Helio
    • WebXR Device API


edge撤退とこれからの姿

 

edge has gone away. but it is the weakest of four kings. I hope:
want safari to follow. They became the basis under cause (refs: Tactics Ogre). chrome and firefox, each one intends more native and more evolutional, will survive and accelerate web to next stage. and new one will come...

page-typed browser will be once ported as same as now. but, in the process to spacial interface, it will disassemble. some elements which try to recompose current web (such as web components including web packaging, ES module, realm etc.) will become increasingly important.

by the way, 2D UI remains there. many input interfaces will replace to calling directly by voice AI agent and gesture including eye tracking, but many outputs will display on 2D UI. I saw such landscape at DENNOU-COIL.

 

これは、edgeが独自エンジンから撤退することを発表した時に、私がSNSに投稿した文章です。

 

BrokenEnglishだし、インターネットミームを使ってフザケて書いているため、ざっと言い直すと、「chromiumに統一されていくことは憂う話ではない」と言いました。

 

なぜなら、edge撤退は、2次元ディスプレイにおける競争だからです。ユーザーインターフェース世界は、既に空間インターフェースへの移行が始まっています。ブラウザは大きな変化をするはずです。次代の挑戦権を、もっとも進化を志向してきたchromeと、もっともネイティブを打ち出してきたfirefoxが得たと言えるし、結局のところ、空間インターフェースに標準を当てた新たなブラウザが生まれることが、必然ではないでしょうか。

 

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コンフォートゾーンから外れることと心理的安全性を高めることは融合する

去年の流行語大賞は『コンフォートゾーン』だった

もちろん、個人的な話で、世代的に通じる人ならみうらじゅんのマイブームってやつだが、そうだった。言葉自体は前から知っていたが、急速に意識するようになったのは去年だった。

 

コンフォートゾーンとは「居心地のいい場所」と訳されるが、使われ方としてはコンフォートゾーンから抜け出せというものが多い。未知の分野に飛び込め!慣れ親しんだ環境をリセットすることが飛躍的な成長の秘訣だ!みたいな。どうもこれに違和感があって、非連続の成長って言葉の響きはかっこいいけど、これまで培ったスキルや人間関係や地位を投げ捨てて1から出直すって、実際やると惨めなものじゃないかという感想がある。(自分は何度かそういうキャリアチェンジを行なっている)

 

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海の向こうの動向についてstartupからsmall businessへのチェンジに注目している

海の向こうの動向は、自分にとってはstartup(エグジット至上主義)からsmall business(中小企業)へのギアチェンジが関心どころだ。

 

 

ここ20年ほど様々な点から賞賛されてきたシリコンバレーイズムが手のひら返しになっていることに驚く。

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HololensはVRの延長として語るよりもインターフェースの革新として語る方が適切だ

Hololensの開発者版が日本でも発売されて、あちこちでHololensの記事を目にするようになった。

 

相変わらずVRの延長として語る向きが多いが、HololensをVRの延長でMRだとか位置付けるのは矮小化した話である。*1 なぜなら、Hololensがカバーしている利用用途の領域は、VRだけでなくPCやスマホで行われていることも含まれているからだ。

 

Hololensがおぼろげに示しているのは、次世代「インターフェース」の姿だ。

 

次世代インターフェースの姿とは、ジェスチャーや視線や音声が入力インターフェースとなり、コンピューターからの出力が現実世界に溶け込んだ姿である。

 

*1:Microsoft自身がMRという言葉でマーケティングしているが、”モノ”にフォーカスしたメーカー視点が強く、”しくじっているマーケティング”だと思う。”モノ”にフォーカスすると確かにVRと連続する技術になる。開発環境も同じものが使える。しかし、消費者向けには”コト”から考えVRを想起しない別概念を打ち出したらいいと思う。ビルゲイツのDNAとも呼びたくなる一般ユーザー視点の欠如だ

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ソニーとズートピアとオバマから理想を言葉で語る大切さを実感した話

ソニーが騒がしい。かつての立役者だった人たちが次々と現役経営陣を痛烈に批判している。

 

business.nikkeibp.co.jp

 

時期が重なっているからだろうけど、一連のソニー記事を、ズートピアオバマ広島演説とつなげて考えてしまう。

 

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