海の向こうの動向についてstartupからsmall businessへのチェンジに注目している

海の向こうの動向は、自分にとってはstartup(エグジット至上主義)からsmall business(中小企業)へのギアチェンジが関心どころだ。



ここ20年ほど様々な点から賞賛されてきたシリコンバレーイズムが手のひら返しになっていることに驚く。


ラリーペイジやポールグレアムリーンスタートアップらの価値観や考え方は大好きだが、startupにターゲットされたラウンド制の資本政策やグロース手法は踊らされてる感というか違和感を持っていた。


シリコンバレーイズムに共感しているのは、手持ちが無いところからでも創意工夫や知恵次第で素晴らしい進歩を作り出せ、結果として莫大なリターンでも報われるというところである。


Googleのどこに共感するかは人それぞれ違うだろう。私が感嘆するところは、ハイパーリンクの仕組みに着目しランクアルゴリズムを編み出した過程やその後もwebの進歩を進め続けている過程において、深い洞察や気づきを示し続けていることだ。一方で巨額のエグジットを成し遂げたことや、莫大な資金を駆使して世界中を手中に収めることにフォーカスしてる人たちもたくさんいるだろう。startup関連の文化でこの"結果"だけにフォーカスしてエグジットを目的化した手法が個人的にダメだ。


「結果にコミット」


キャッチーでエネルギッシュで誰も容易に非難できない素晴らしい態度だが、どうにもこいつとの相性が良くない。結果のために誰かが敷いたレールの上を脇目も振らずに走り続けることがものすごいストレスな性分である。


私の場合はこれになるだろうか。


「創意*1にコミット」


目標に向かって自分の知恵や能力を最大限に発揮できてると感じられる環境が何よりも大事であり、学習や洞察により学びや気づきを得ることに興奮を覚えるからだ。


なので必ずしも海の向こうの殿様がおっしゃるsmall businessへのチェンジに否定ではない。自分たちなりの成果を大事に、エグジットや株価だけを目的とした内外のステークフォルダーに振り回されずに、地に足つけてやっていこうというのがsmall businessになるなら合うかもしれない。一方で、イノベーションに向けて知恵や創意工夫を振り絞ることよりも、身の回りの人と和気藹々とやっていこうといったあたりが強くなり、"結果として"視座が低くなり進歩への熱量が停滞する方向に振れるなら合わない。まだ判断材料は少なすぎる。


しかし、このチェンジに考えることはstartupかsmall businessかの二者択一ではない。


外部環境に対しつくづく感じることは、世の中には複数の並立した正解というものが同時に存在しているということである。結局startupもsmall businessもどちらも正解といえば正解なのだ。


トレンドを捉えることはとても大事だが、トレンドはこのようにさらっと右から左に180度変化しうる。なので、トレンドにアンテナはる一方で軸を持っていちいちこういった外部環境の変化に振り回されないこともとても大事だ。自分なりのスタイルを持ち是々非々で合うものを選択し合わないものを捨てていこうという結論で海の向こうの動向に対してはソーッと観察している。



*1:創意それまでの考え方・しきたりなどにとらわれず、物事を新しい見方でつくり出す、心の働き。